「転勤」と「転職」どちらを選択したら良いのか?断ることができるのか?(5人の経験談)

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『転勤』と『転職』どちらをせんたくすることがいいのか。5人のリアルな体験を記事に

上司に呼び出され
「来月から◯◯◯へ行ってほしい」
突然、人事異動の話が。。。

あれは20年以上前、
入社4年目の話。

当時は、若く独身ということもあり、
『転勤』という言葉や意味を
しっかり理解していませんでした。

「関東で一人暮らしかぁ。。。」
という程度。

今思えば、その時の判断が
今の状況を作りだしたのかもしれません。

私の転勤の経験は20年で7回

最初の転勤の内示を受けたタイミングは、
私の同僚3人も同じように
転勤の内示を受けていました。

しかし、5人の歩む道は
まったく違ったものでした

\この記事はこんな人にオススメ/

・初めて転勤の内示を受けて悩んでいる人
・転勤を受けた後どのような人生を歩むかわからない人
・転勤の内示を受けて、転職を考えだした人

転勤の内示を受けて、
どうしようか悩まれている人も
多いかと思います。

私の経験や同僚の状況も交えて
記事にしてみました。

参考にしていただければと思います。

この記事を書いた人

「単身赴任guide+」の運営者

  • 国内だけでなく海外も含め7回の転勤を経験
  • 海外赴任の際は単身赴任を選択
  • 現在は国内で単身赴任生活を継続中
▼プロフィール
目次

『転勤』と『転職』似ているけど意味は違う

『転勤』は、今の会社で勤務地を変更し勤め続けること

『転勤』とは、従業員が自社である雇用先企業に在籍したまま勤務地が変わること。

例えば、職場が地方から本社に変わる(栄転)。または、日本から海外に職場が変わる。このような、引っ越しを伴う異動を『転勤』と呼びます。同じ職場のフロアーやグループ内の変更は、転勤ではなく『異動』を使います

『転職』は、今の会社を辞めて新しい会社に就職すること

『転職』とは、従業員が自社である雇用先企業を退職し、新しい企業を見つけ働くこと。

新しい企業でなくとも、自分で会社を立ち上げて自営業を営むことも転職といいます。

『転勤』の内示(辞令)を受けた4人の選択 特別なCaseもご紹介

同じ部屋に扉が複数あり、いろいろな選択をイメージさせる画像
出典:O-DAN いろいろな選択

Case1.『転勤』を承諾した私の場合

入社4年目に転勤の辞令。生まれ育った土地から離れて新しい土地で暮らせるワクワク感が強かった。当時は転勤についての知識はなく何も考えずに『転勤』を承諾。国内/海外を含め7回の転勤を経験。現在は、転勤の影響で会社での人脈が広がり業務が円滑に進められている。確実にスキルアップにも繋がっている。何よりも同期の中で一番評価が高く『転勤』の承諾は、正解の選択であった

私生活では、現在結婚をして娘もいる。転勤のタイミングは家族のイベントと重なることが多く、「マンションを購入し2週間住んでから海外に転勤(単身赴任)」「娘の小学校入学のタイミングで転勤」「娘の中学校入学のタイミングで転勤」と、子供の大事な成長の記録を一緒に過ごすことができなかった。

娘の成長を近くで見守れないことが悲しい。

Case2.『転勤』を承諾した後輩の場合

私の2つ下の後輩のCase。初の転勤は私と同じタイミングで中部から関東へ異動。私と同じく転勤が多い。彼もまた、海外駐在の経験をしている。周りからの評価も高く一目置かれる存在になっている。先輩の私から見ても彼の会社での言動は、他の同期に比べて大変優れている。転勤で「人との繋がり」「いろいろな業務」を経験したことが大きい。現在は本社に転勤し私と同じフロアーで業務を続けている。10年振りに本社で再会。

私生活では、3年~5年の周期で転勤を繰り返すため、女性とお付き合いすることがあっても結婚まで至らず今も未婚。

転勤族は婚期を逃すことも。これは『転勤』あるある。

Case3.『転職』を選択した同僚の場合 地元の中小企業に『転職』

彼は私と同じタイミングで入社した同期。転勤の内示を受けた次の週から、会社に内緒で就職活動を始めていた。私は、彼の決断と行動の速さにビックリしたのを覚えている。私たち同期は必死で止めたが「地元を離れて働くイメージはない。地元から離れることは嫌。」の一点張り。転勤の内示を受けたのが1月頃で、転職したのは次年度の4月。彼が転職したのちも交流があり、「大企業にはない、中小企業の一体感は仕事のやりがいにも繋がり楽しい」と、彼の中では『転職』は正解であったようだ。何よりも私の現在の暮らしぶりをみて「家族と離れて暮らしている単身赴任生活は考えられない。」とよく批判される。

私生活では、家族と楽しく暮らせて家族円満なようだ。

大企業だけが全てじゃない。と感じた瞬間でした。

Case4.『転勤』したのち、『転職』を決意した同僚の場合

私と同じタイミングで同じ地区へ転勤した同僚転勤を承諾したが、転勤先の業務と職場環境になじめなかった。とくに職場での人間関係を悩んでおり、彼の性格は人見知りで積極的に話かけられないタイプ。週末、彼を食事に誘い話を聞いていたが、「会社を辞めたい」という言葉が徐々に多くなっていった。結局、半年後に会社を辞め転職。次の会社でも長続きはしなかったようで2年ほどで辞めていた。

現在では、地元に戻り親の会社を継いでいる。

ちなみに私の実家も町工場を営んでいましたが、父親の代で退きました。

特別なCase.『転勤』を承諾し、その後転勤した土地で自分を売り込み地方で『転職』

最初の転勤は簡単に承諾。6年後、本社へ戻るように会社からの上司から伝えられたが、本人から「転勤先で結婚したため転勤先に残りたい」と申し出たが認められなかった。その為、転勤先の取引先に自分を売り込み転職を果たす
このCaseは大変稀なケースですが、このような特別な事例もあります。現在では転勤もなく課長まで昇進。

私生活では、給料も元の会社より20%近く上昇しており、何不自由なく家族円満に過ごしています。

この方の行動力に、ビックリしたのを覚えています。

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それぞれのCase転勤を受けた後の動向と心理
「過去の選択」
今の状況
「現在」
<Case1>
転勤を承諾した私の場合
★入社4年目に転勤の辞令

■大手製造業
・転勤を受け入れる
・若かった為、新しい土地での生活に憧れがあった
・会社からの辞令を断る勇気もない
・転勤がどういうものか理解していなかった
・国内、海外を含めて7回の転勤を経験
・いろいろな経験ができ、スキルアップに繋がっている
・人脈が広がり業務が円滑に進められている
・同期の中で一番評価が高い
・結婚をして家庭を持つことができている
・単身赴任生活を継続中
<Case2>
転勤を承諾した私の後輩の場合
★入社2年目に転勤の辞令

■大手製造業
・転勤を受け入れる
・とくに考えずに転勤を承諾
・国内、海外を含めて6回の転勤を経験
・人間関係も良好で、会社を辞める気はない
・会社の為に何かを考えようとする意識が高く、彼の同期の中でNo,1。
・転勤が多いため、結婚をしていない(転勤あるある)
・独身であるため、観光が趣味となり楽しんでいる様子
・多趣味になる
・独身貴族を満喫中
<Case3>
転勤を断ったのち地元で転職を決意
★入社4年目に転勤の辞令

■大手製造業
  ↓
■地元の中小企業へ転職
・転勤を断りその後地元で転職
・地元から離れることが嫌だったため転勤を断る
・断ったのち同じ職場で何ヶ月か働いたが、転勤がある職場に悩んでいた
・まだ若いため、やり直せると考え転職を決意(この時、同期は止めたのですが。。。)
・現在は地元の中小企業で働き生活ができている
・大企業にはない中小企業の一体感に満足している
・転勤がない職場を選び正解であたったと確信している
・給料を比較すると、大手製造業より20%低い
・家庭を持ち家族円満に暮らしている
<Case4>
転勤した後に転職
★入社2年目に転勤の辞令

■大手製造業
  ↓
■週刊誌のライター
  ↓
■親の会社の跡継ぎ
・転勤して半年後に会社を辞めて転職
・転勤先の仕事と上司に馴染めないことを悩んでいた
・仲の良い友達ができない
・会社と家の往復のみで趣味もない
・土日も引きこもり気味
・週刊誌のライターを目指すも2年ほどで辞める
・2年ぐらいニートをしながら旅に出る
・現在は、親の会社の跡を継いでいる
※その後連絡をとっていない
<特別なCase>
自分を売り込み転勤地で転職
★入社3年目に転勤の辞令

■大手製造業
  ↓
■大手自動車会社Tire1に転職
・転勤して6年後に本社へ戻るように会社から辞令が出たが、転勤先で結婚したため会社を辞めることに
・辞めるまでの間で取引先の会社に自分を売り込み転職
・現在は転勤もなく、転勤先で家族と暮らしている
・今では、課長にまで昇進
・最初の会社よりも給料が良い
・辞めた後悔はない
表:『転勤』の内示(辞令)を受けた4人の選択と特別なCase

一度冷静になって自分の置かれている立場や状況を把握する

会社の休憩スペースで外を見つめ悩む男性
出典:O-DAN 転勤の内示を受けて冷静に考える

まずは、一度冷静になってみましょう。理由もなしに企業や上司は転勤を伝えません。

なぜ転勤なのか。どのような立場でどのようなミッションがあるのか。上司に聞いてみてください。その上で、転勤を決めても遅くはありません。「将来のためのキャリアアップによる栄転」であれば、企業はあなたを必要としているので転職をするよりも、今の企業に残ることをオススメします。

転勤を繰り返し「海外駐在を経験しエリート社員の仲間入り」

両親や家族のことも考えてください。「両親や家族は自分がいなくても生きていけるのか(介護問題)」両親や家族の介護を理由に転勤を断れるケースもあるようです

「マイホームを建てたばかり」では、断る理由になりません。私の場合ですが、マンションを契約した2週間後に海外転勤を命じられました。その半年後、新築マンションに2週間住んだのちに海外に赴任しました。

企業側の転勤に対する目的と、従業員に対する転勤の影響は、必ずしも一致するものではありません。

企業側からみた人事異動の目的と効果・人事異動が従業員に与える悪い影響 >>>

「転職」を考えてみる

転職の看板を見つめる人たちの風景
出典:O-DAN 転職も考ええみる

「転勤」を機に「転職」を考える人は大変多くいます。

私も実はそのうちの一人です。7回の転勤のうち一度だけ転勤先に馴染めないことがあり、転職サイトに2件登録したことがあります。結果としては今の企業に勤め続けていますが、転職サイトの情報の多さにはビックリしました。自分のスキルや経験を正しく入力し、希望の職種や条件を入れることで、適切に自分の希望にあった企業を紹介して頂けます。

1つの保険として「転職サイト」に登録することもオススメします。

まとめ 転勤が決まったら、落ち着いて家族に相談をしてみましょう

いかがでしたでしょうか。

今回の私の経験した記事が、『転勤』か『転職』を悩まれている方にとってお役にたてて頂ければ嬉しいです。転勤の内示を受けたとしても、一度冷静になって自分の置かれている立場や状況を考えてみてください。

以上です。

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