手作り弁当は単身赴任者の生活費の節約になるのか?費用対効果を調査

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日々の食事におけるコストを減らす方法を模索する中で、手作り弁当の魅力が注目されています。しかし、手作り弁当の価格と外食のコストを比較すると、本当に節約になるのか疑問も浮かびます。

手作り弁当って本当に節約になるのか?

手間や時間が増えるだけで費用対効果はないのでは?

そこで、この記事では手作り弁当の価格と費用対効果に焦点を当てて考えてみました。手作り弁当と外食の価格差を把握し、手作り弁当が本当に節約につながるか理解することができます。

\この記事はこんな人にオススメ/

・毎日の昼食にお金をかけたくない会社員・OL
・家計の支出を削減したい主婦・主夫
・料理を楽しむことに興味がある一人暮らしの人
・健康的で手作りの食事を摂りたい健康志向の人

この記事を書いた人

「単身赴任guide+」の運営者

  • 国内だけでなく海外も含め7回の転勤を経験
  • 海外赴任の際は単身赴任を選択
  • 現在は国内で単身赴任生活を継続中
  • 「作り置き料理」で、ひと月の食費を15,000円に
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目次

手作り弁当と会社員の昼食代の平均金額の比較

会社員1日の昼食代平均:660円/1食

会社員の1日平均昼食代金については、2023年にSBI新生銀行が調査しています。

<調査概要>

<2023年会社員の昼食代金>

  • 男性会社員の1日の昼食代:624円
  • 女性会社員の1日の昼食代:696円
  • 1日の昼食代金平均:660円

女性のほうが昼食代が高いんですね。

男性の場合、夜の飲み代を稼ぐため昼食代金を削っているのかも。私もその一人。

手作り弁当にかける1食の費用:約245円/1食

続いて手作り弁当にかける費用は、2018年にニチレイフーズが調査しています。5年前のデータとなりますがご了承ください。

<調査概要>

  • 調査報告:2018年お弁当大調査
  • 調査機関:株式会社ニチレイフーズ
  • 調査期間:2018 年2月16日~2 月 21 日の6日間 
  • 調査対象:全国の 20~60 代の男女約 33,000 名
  • 調査方法:インターネット
  • 資料URL:research_obento_2018.pdf (nichireifoods.co.jp)

<手作り弁当の費用平均>

  • 2018年 1日の手作り弁当の費用:231.5円
  • 231.5円(2018年平均)X5.5%(物価指数上昇率)=約245円
  • 2023年 1日の手作り弁当の費用:245円

※日本の消費者物価指数の推移から2018年99.56⇒2023年106.05=5.5%上昇
 総務省統計局URL:https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.html

手作り弁当にするだけで年間99,600円節約

それでは年間99,600円節約できる計算をみてみましょう。

  • 会社員の1日の昼食費の平均が660円です。×20日(1ヵ月)で、13,200円です。
  • 一方、手作り弁当にした場合の1食平均は、245円です。×20日(1ヵ月)で、4,900円です。
  • 1ヶ月あたりの節約費用合計は、8,300円です。
  • 1年間で、8,300円×12ヵ月で、99,600円の節約となるわけです。
    (660円-245円)×(20日×12ヵ月)=96,600円(節約)

1ヶ月で8,300円の節約。ひと月の飲み会代2回分が捻出できますね。

手作り弁当を準備する時間や手間について

弁当を準備する、作る時間:約18分

調理時間については、2019年にニチレイフーズが調査しています。

<調査概要>

<手作り弁当の作成時間>

  • 「お弁当作りにかける時間」について調査したところ、全国平均は18分05秒
  • お弁当の作成時間は約18分。平均的なおかずの品数は4〜5品が平均です。

この調理時間に、調理器具の準備や後片付け、弁当におかずを詰める時間を入れると20分〜30分でしょうか。また食べ終わった弁当箱や水筒を洗う時間を含めると30分かかる計算になります。

実際、私も朝にお弁当を作る場合、約30分と見込んでいます。

弁当を準備する手間:約30分

弁当を作る時間に加えて、食材を購入する手間やメニューを考える手間が発生します。お弁当用のメニューを考えて、スーパーへ行く時間や購入する時間も必要となるため約30分プラスされます。

弁当を作る時間と手間時間を合計すると約1時間の労力が発生していることになり1ヶ月で20時間です。

お弁当作りは、1ヶ月8,300円の節約効果がありますが、それと引き換えに毎日1時間程の時間が削られている。

費用対効果はどうなんでしょうかね。

私の場合、睡眠時間や手間を気にしないので1円でも安くできることは大変嬉しいことです。

手作り弁当の効果比較|朝作り vs. 作り置き vs. 冷凍食材活用

本記事では、手作り弁当の3つのアプローチ、朝作り・つくりおき・冷凍食材活用、の効果を比較してみたいと思います。

比較の際には、私自身の経験に基づいておりますが、おかずの種類はすべて同じとはいえない点をご理解いただければ幸いです。

各アプローチの長所や短所、効率性について細かく検証してみましょう。

スクロールできます
金額調理時間詰める時間手間
(買出し等)
合計手間時間
朝作り250円~300円15~20分5分20~30分55分
作り置き180円~230円週末2時間
(約25分/1日)
5分20~30分60分
冷凍食材250円~300円0分5分20~30分35分
外食660円0分0分10分10分
冷凍宅配弁当390円~700円0分0分5分
(ネット注文)
5分
調理時間・手間時間の比較

朝作りのお弁当:283円/1食

和風パスタ入りの弁当

エバラ「からめ焼くだけ!」『たれプラス』シリーズの「塩だれ

<情報>

間違いない!豚の塩だれ焼肉弁当
エバラ「からめ焼くだけ!」『たれプラス』シリーズです!

・調理時間  15分~20分
・3Panを使用して時短弁当

1食分の食材と金額:283調味料や光熱費は含まず)

スクロールできます
食材金額(目安)
豚こま切れ肉
(100g:109円)
80g87円

(10個:299円)
1個30円
ウインナー
(1袋6本:99円)
3本50円
冷凍アスパラ
(150g:199円)
40g50円
冷凍ほうれん草ミックス
(250g:299円)
40g30円
パスタ1.7mm
(1000g:200円)
25g6円
ごはん
(米5kg:2,000円)
200g~250g30円
合計283円
表:1食分の食材と金額

材料・調味料「和風パスタ入りの弁当」

材料・調味料

<豚の塩だれ焼き>
豚こま切れ肉    80g
焼肉塩だれ     大1
サラダ油      少々

<卵焼き>
卵         1個
マヨネーズ     小1

<焼きウインナー>
ウインナー     3本
塩こしょう     少々

<焼きアスパラ>
冷凍アスパラ    40g
塩こしょう     少々

<和風パスタ>
パスタ1.7mm    25g
冷凍ほうれん草ミックス 40g
白だし       大1
水         100cc
オリーブオイル   小1

<ごはん>
冷凍ごはん     200g
ゆかり       お好み

作り置き料理のお弁当:180円/1食

つくりおき弁当

1食分の食材と金額:180調味料や光熱費は含まず)

スクロールできます
食材金額(目安)
鶏むね肉
(400g:276円)
1/5
(昼食分のみ)
55円
たまねぎ
(1個:70円)
1/5
(昼食分のみ)
14円
切り干し大根
(40g:50円)
1/10
(昼食・夕食分)
5円
にんじん
(1本:70円)
1/10
(昼食・夕食分)
7円
ちくわ
(1袋:89円)
1/10
(昼食・夕食分)
9円
えのき
(1個:100円)
1/10
(朝食・昼食分)
10円
しめじ
(2個:200円)
1/10
(朝食・昼食分)
20円
小松菜
(1袋:100円)
1/10
(昼食・夕食分)
10円
冷凍ブロッコリー
(500g:399円)
2個20円
ごはん
(米5kg:2,000円)
200g~250g30円
合計180円
表:1食分の食材と金額

材料・調味料「つくりおき弁当」

材料・調味料

<鶏むね肉の甘酢炒め煮>
豚むね肉   400g
玉ねぎ    1個
◎しょうゆ  大1
◎料理酒   大1
〇穀物酢   大3
〇砂糖    大2
〇しょうゆ  大1.5
△片栗粉   大1.5
△水     大2

<切り干し大根>
切り干し大根 40g
にんじん   1本
ちくわ    5本
◎料理酒   大2
◎みりん   大2
〇しょうゆ  大2
△塩     少々

<なめ茸(しめじ入り)>
えのき    1袋
ぶなしめじ  2袋
◎しょうゆ  大2.5
◎みりん   大1.5
◎砂糖    大1
◎白だし   大0.5
◎水     大2

<小松菜ナムル>
小松菜    1袋
◎中華の素  小1
◎しょうゆ  小1
◎ごま油   小1
△ごま    大1

<ごはん>
冷凍ごはん  200g
ゆかり    お好み

冷凍食材のお弁当:283円/1食

自然解凍できる冷凍食品を活用した弁当

単身赴任者の冷食ズボラ弁当の写真

弁当1食分の食材と金額

自然解凍できる冷凍食品の写真

1食分の食材と金額:283円(調味料や光熱費は含まず)

スクロールできます
商品名メーカー金額(目安)
ひとくちかつ
(6個:179円)
日本ハム1個30円
からあげチキン
(6本:219円)
ニチレイ1個37円
パリパリ春巻
(6個:219円)
ニチレイ1個37円
ちくわの磯部揚げ
(8個:219円)
ニッスイ1個27円
6種の和惣菜
(6個:209円)
ニッスイ1個35円
ブロッコリー3種
(6個:219円)
マルハニチロ1個37円
冷凍ブロッコリー
(500g:399円)
KNT2個20円
冷凍きざみオクラ
(300g:299円)
KNT40g30円
ごはん
(5kg:2,000円)
200g~250g30円
合計283円
表:1食分の食材と金額

冷凍食品の価格は、スーパーマーケットによっても変化します。

弁当箱への詰め方

まとめ|


この調査では、手作り弁当を単身赴任者の生活費の節約手段として、4つの方法(朝作り、つくりおき、冷凍食材活用、外食)と比較しました。以下にそれぞれの特徴と結果をまとめます。

<朝作り弁当>

  • 外食と比較して約1/2の金額で済む。
  • 弁当の作成には約60分必要であり、朝早く起きることが苦手な人には向かない。
  • “センターエッグトリプルパン”などの食材を使用して調理時間を短縮する方法もある。

<作り置き弁当>

  • 外食と比較して約1/3の金額で作れる。
  • 週末に2時間ほどかけてまとめて作る必要があり、週末の予定に影響を与える可能性がある。
  • 作り置き料理を保存するために容器の購入が必要。

<冷凍食材活用弁当>

  • 朝作り弁当とほぼ同じ金額で外食の金額と比較して約1/2の金額で済む。
  • 冷凍食材を詰めるだけなので朝の調理時間はかからず、時短になる。
  • 欠点としては、冷凍庫のスペースを占有する可能性がある。解決策として、大きな冷蔵庫を選ぶことが挙げられる。

全体的な結論として、手作り弁当は外食と比較して経済的な選択肢であり、作り置きや冷凍食材活用の方法が特にコスト効果が高いことが示されました。ただし、それぞれの方法には利点と欠点があり、個人の生活スタイルや好みに合った選択をすることが重要です。朝の時間や週末の予定、冷蔵庫のスペースなどを考慮して、最適な方法を選ぶことが求められます。

次回は同じおかずで比較してみたい!

以上です。

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